結婚のために親の戸籍から抜けたり、分籍届けを出して自分だけの戸籍を作ったり、死亡したり・・そんな時、その人はその戸籍から抜けます。それを除籍といいます。戸籍に×が付けられていた時代もありました。
戸籍から全員が抜けて誰もいなくなった戸籍は「戸籍簿」から外されて「除籍簿」として保管されることになります。除籍謄本という言葉は本来は「除籍簿」の謄本という意味ですが、亡くなった人が除籍されている記載のある戸籍のことを、除籍謄本と呼んでいる方もいます。
金融機関の窓口で、被相続人の死亡の確認をするために、「亡くなったご主人の除籍謄本を取って来て下さい。」←こんな説明をされることがありますが、妻が生存しているのですからその戸籍は除籍簿には入っていません。死亡の記載を確認するためには、「戸籍謄本を取って来て下さい。」と言って欲しいところです。
除籍謄本を取ってくるように言われたら、どんな記載が必要なのか聞いてみてください。
家系図作成のための本ですが、除籍に関してもとても分かりやすく説明されています。→ 戸籍を読み解いて家系図をつくろう